
はじめに
神奈川県川崎市中原区・武蔵中原にある「くろかわ歯科クリニック」です。
「仕上げ磨きっていつまで必要?」「嫌がるお子様をどう磨けばいい?」とお悩みの親御様は多くいらっしゃいます。特に、乳幼児期は歯磨きの習慣づけをする意味でも仕上げ磨きは大切です。
本記事では、仕上げ磨きが必要な理由、正しいやり方、嫌がるお子様への対応など、小児歯科の視点からわかりやすく解説します。
仕上げ磨きはいつまで必要?
結論として、仕上げ磨きは小学校中学年(8〜9歳ごろ)までが目安です。
「9歳までむし歯ゼロならば永久歯むし歯ゼロ90%達成」
と言われています!
その理由
- 自分磨きでは磨き残しが多いため
6〜8歳でも手先の発達が未熟で、細かい部分まで磨くのは難しいと言われています。 - 乳歯と永久歯が混在し、むし歯リスクが高い時期だから
生えたばかりの永久歯は弱く、ケアが不十分だとむし歯になりやすい特徴があります。 - 生活リズムが変わり、磨き忘れしやすい時期だから
学校生活が始まると、子ども同士の付き合いも始まり、お菓子やジュースを口にする機会も増えていきます。また、お稽古やスポーツによる生活、食生活の変化が生じてくる時期だからです。
「仕上げ磨き=親御様の愛情ケア」と考えると、無理なく習慣化しやすくなります。
そして、10歳ごろを目安に独り立ち!
1人で歯磨きができるようにしていくことも必要です。そのためには、定期的に歯科を受診し歯科衛生士から指導を受けましょう。親御様が教えるよりもプロにお願いした方がテクニックの習得が早いでしょう。
小児歯科が推奨する仕上げ磨きの方法
お子様のお口の成長段階に合わせて、次のポイントを意識してみましょう。
- 磨く姿勢を安定させる
- 仰向けで親御様のひざに頭をのせる
- 歯ブラシの動かし方
- 小刻みに「チョコチョコ磨き」
- 歯と歯ぐきの境目を丁寧に
- 仕上げ向けの小さめヘッドの歯ブラシを使用
- デンタルフロスも必要に応じ使用
- フッ素入り歯磨き粉を活用
- 年齢に合わせた量(米粒大〜グリーンピース大)
- むし歯予防に効果的で、小児歯科でも推奨しています
- 楽しく磨ける工夫
- 鏡を使い「見えると楽しい」体験を
- 終わったらたっぷり褒める
- 染色剤を使って磨き残し(プラーク)を確認してから仕上げ磨きをする

当院オススメ染色剤
「はみがき先生」
磨き残しの癖がわかりやすい染色剤です!新しいプラークは赤く、古いプラーク(習慣的な磨き残し)は青紫に染まります。ジェル状でぶどう味なためとても使いやすいです。
仕上げ磨きを嫌がるお子様へのコツ
- 無理強いしない
- 「終わったら絵本を読む」「シールを貼る」などのご褒美設定
- 今日できたことだけでも褒める
- 歯ブラシを選ばせるなど、お子様主体の工夫も効果的
小児歯科では、お子様の性格に合わせた声かけや、磨き方のアドバイスも行っています。お気軽にご相談ください。
子ども 歯の健康 食べ物と仕上げ磨きの関係
食習慣も仕上げ磨きと同じくらい重要です。
- 甘い飲み物は時間を決めて
- 食後のだらだら食べを避ける
- 噛む練習になる食材を取り入れる
仕上げ磨き+食習慣の見直しが、むし歯予防の最強コンビです。
よくある質問(FAQ)
- 仕上げ磨きは朝と夜どちらが必要?
- 最低でも夜は必須です。むし歯菌は就寝中に最も増えます。
- 歯ブラシはどのくらいで交換すべき?
- 毛先が開いていなくても1ヶ月ごとに交換がおすすめです。
- 小児歯科の受診タイミングは?
- 乳歯が1本でも生えたら受診可能です。初めての方でも安心してご利用いただけます。
まとめ
- 仕上げ磨きは8〜9歳ごろまで続けると安心
- お子様の発達に合わせて、磨き方や姿勢を工夫することが大切
- 食習慣と合わせたケアで、むし歯予防の効果がアップ
- 小児歯科では、お子様一人ひとりに合わせた磨き方のサポートを行っています
川崎市中原区の「くろかわ歯科クリニック」は、親御様とお子様が安心して通える通いやすい歯医者を目指しています。
仕上げ磨きやむし歯予防で不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修:院長 黒川 享靖(歯科医師)
最終更新日:2025年12月8日