
こんにちは。川崎市中原区・武蔵中原の「くろかわ歯科クリニック」です。
「うちの子、食べるのが遅いのは性格?」「いつもお口がポカンと開いていて気になる…」
このような心配をお持ちの親御様、特に小さなお子様を育てるお母様は多いのではないでしょうか?
実はそれ、小児口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)という、成長過程において見逃されやすい問題かもしれません。
本記事では、小児歯科の視点からこの症状の特徴や対処法について解説します。
小児歯科で注目される「小児口腔機能発達不全症」とは?
口腔機能発達不全症とは、食べる・話す・飲み込む・呼吸するなど、お口まわりの機能が十分に発達していない状態を指します。
見た目には分かりにくいため、「年齢のせい」「性格のせい」と思われがちですが、実は発達不全症かも知れません。
これらは成長過程のトレーニングによって改善が期待できます!(タイミングを逃すとトレーニングでの改善が期待できなくなります)
よくあるサイン(こんな様子ありませんか?)
- 食事に時間がかかり、飲み込むのが苦手
- 硬いものを避けて食べたがる
- 会話で発音が不明瞭、舌足らずな話し方
- 口が常に開いていて「ポカン口」
- 鼻ではなく口で呼吸している
- 姿勢が悪く、猫背になりがち
これらの症状に当てはまる場合は、一度小児歯科でのチェックをおすすめします。
なぜ発達不全が起こるの?現代の生活環境が影響
口腔機能の発達には、「食べる力」「呼吸の仕方」「姿勢」など、さまざまな要素が関係しています。
現代の子どもたちは、次のような生活環境によって発達が妨げられているケースがあります。
発達を妨げる主な原因
- 柔らかい食事が多く、咀嚼力が育ちにくい
- スマホ・タブレットの多用による姿勢の悪化
- 鼻炎・アレルギーによる口呼吸の習慣化
- 舌や唇の筋肉を使う機会が少ない
このような環境が重なることで、噛む・飲み込む・発音するといった基本的な機能の発達が遅れてしまうのです。
くろかわ歯科クリニックで行うアプローチ
当院では、成長過程にあるお子様に対して、口腔機能の発達をサポートするプログラムをご用意しています。
当院での主な対応
- 口腔筋機能療法(MFT)
舌や唇、頬の筋肉を鍛え、正しい飲み込みや呼吸法を習得するトレーニング。遊び感覚で楽しく取り組める内容を取り入れています。
- 姿勢と呼吸の指導
お子様の「座り方」「食事中の姿勢」「鼻呼吸の習慣化」を親御様と一緒に見直します。
- 早期発見と経過観察
成長段階を踏まえて、必要であれば予防矯正との併用も検討し、歯並びや噛み合わせへの影響を最小限に抑えます。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 対象年齢は何歳からですか?
おおよそ5歳頃から7歳頃までのお子様が対象です。歯が生え始め、食事や発音に変化が見られる時期からの対応が効果的です。Q2. 家でできる対策はありますか?
はい。正しい姿勢や鼻呼吸、よく噛む食事など、家庭でも意識できることは多くあります。当院でも具体的なアドバイスをいたします。Q3. 口腔機能検査や診察は痛くありませんか?
ご安心ください。口腔機能検査は痛みを伴わない検査となります。お水を飲み込んでもらったり、お話をしてもらったり・・する検査からスタートします。
まとめ:今こそ気づいてあげたい、お口の成長サイン
「うまく噛めない・飲み込めない」「発音が気になる」
そんなサインがあるときは、お子様の口腔機能の発達をチェックする良いタイミングです。
くろかわ歯科クリニックでは、地域に根ざした通いやすい歯科医院として、お子様一人ひとりの発達段階に寄り添った診療を行っています。
「気になるけど、どこに相談したらいいか分からない」
そんな親御様も、ぜひお気軽にご相談ください。
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将来の歯の健康は、今この瞬間の習慣づくりから始まります。
大切なお子さまの“人生の土台”を、くろかわ歯科クリニックで一緒に支えていきましょう。